【構築代行目線で徹底比較】Lステップ?エルメ?ECAI??実務で提案するLINE公式アカウントの連携ツール3選

LINE公式アカウントの連携ツールって何があるの?

Lステップとエルメってどっちがいいの?

何を基準にツールを選んだらいいかわからない…

そんな声をよくいただくので、

今回はLINE公式アカウントの連携ツールについて解説していきたいと思います!

LINEでできること

LINE公式アカウントだけでも、

クーポンやショップカードが作れたり、開封率の高い配信を届けることができるなど、

お店やサービスの課題を解決するべく、活用することができます◎

📌 LINE公式アカウントでできること
  • 一斉配信
  • セグメント配信(手動のタグ付け・配信の反応で分ける)
  • ステップ配信(友だち登録後のみ
  • クーポン
  • ショップカード
  • リサーチ

開封率60%と、高確率で情報を届けることができるのはもちろん、

項目は限られますが、絞り込みの配信(セグメント)や、

友だち登録にタイミングで開始でよければ、「○日後にこのメッセージを送る」といった

ステップ配信(シナリオ配信)も利用できます。

なお
なお

業種によりますが、特に飲食店などであれば、LINE公式アカウントで十分、というケースもあります!

ただ、実はLINE公式アカウント単体ではできないことも、正直あります。

こういったことはLINE公式アカウントだけでは実現することができません。

📌 LINE公式アカウントでできないこと
  • 登録後の個人の特定
  • アンケートによる顧客情報の取得
  • 取得した情報をもとにしたセグメント
  • フォームの利用
  • 予約機能の利用
  • 自由なタイミングでのシナリオ配信
  • 見込み度やランク分けなどの顧客情報管理

細かい解説をしはじめるとこの記事が終わらなそうなので(笑)今回は割愛しますが、

LINE公式アカウントだけではできない機能を持たせるために使われるのが、

Lステップやエルメ・ミニアプリなどの『連携ツール』です。

なお
なお

LINE公式アカウントだけでも、活用次第では『課題解決』できますが、
目的によってはこういった連携ツールも使っていくと、より提案の幅が広がります◎

連携ツールにはたくさんの種類がありますが、

違いがわからない…

結局どれを選べばいいの?

という声をよく聞くので、今回は私が普段リアルに提案している、

構築代行者目線で選ぶ、連携ツールの使い分けをご紹介していきたいと思います!

  • Lステップの料金改訂にあたり、2023年6月12日加筆修正しております。
  • 全ての機能を完全に把握できているわけではないので、認識に誤りがあればご指摘いただければ幸いです。
  • また、細かい機能の仕様を解説していると終わらないので、今回は『どう提案をし分けるか』という視点で解説していきたいと思います。
  • 機能の詳細については、公式マニュアル等をご確認くださいませ。

LINE連携ツールの大分類

連携ツールとは、先ほどご紹介した通り、

LINE公式アカウントと連携して機能を拡張できるものです。

例えば、顧客情報の取得ができたりフォームの活用ができたり、予約機能を使えたりします。

なお
なお

LINE公式アカウントの機能を拡張するためには「Messaging API」で連携します。

1つのLINE公式アカウントと連携できるツールは1つだけです!

連携ツールの種類は様々ありますが、大きく分けると

  • 幅広い業種に汎用的に利用できるもの
  • 特定の機能に特化したもの(ミニアプリ)

の2つに分けることができます。

汎用的なツール

代表的なものはテレビCMなどでも見かける『Lステップ』など。

  • Lステップ
  • L Message(エルメ)
  • Liny
  • かんたんラインステップ
  • プロラインフリー
  • Mico Cloud

ご紹介した他にも、ツールのバリエーションは様々です。

また、オンラインショップのカート情報と連携できるようなツールも増えています。

  • ECAI(イーシーアイ)
  • チャットブースト
  • リピートライン

購入情報に合わせた情報の届け分けができたり、配送状況がLINEで確認できたりするので、

オンラインショップを運営する場合はこちらも要チェックです。

機能に特化したミニアプリ

こちらは、様々な業種・業界に特化した機能をLINEに連携することができます。

  • モバイルオーダー
  • 順番待ち・整理券
  • 会員証・ポイント機能
  • 美容系の予約
  • 簡単オンラインショップ作成

例えば飲食店でのモバイルオーダーや、

ホットペッパーと連携できる予約機能を持ったミニアプリもよく提案します。

▼業種別の活用事例はこちらの記事でもご紹介しております

この辺りも、LINE公式アカウントの公式サイトに記載されていますし、

「業種 ミニアプリ」等で検索すると、いろんなツールが見つかったりするので、

提案しようとしている業種や求めている機能があれば、是非検索してみてください!

連携ツールを選ぶポイント

たくさんある連携ツールの中から、どれを選ぶか決めるときのポイントはこちら。

  1. 機能
  2. 料金
  3. サポート

自分で整理するときはもちろん、

提案をする時も、特に『機能』『料金』の面で整理していくと伝わりやすくなります◎

なお
なお

少しだけ解説していきます!

ポイント① 機能

基本的にLINEは『課題解決』のために使っていくので、

今ある悩みや困りごとに対して『それを解決できる機能があるか』は最も重要な問題です。

例えば、問い合わせフォームを使いたいのであれば、必然的にその機能があるツールになりますし、

ホットペッパーと連携できる予約が必要であれば、それができるツールを選びます。

ポイント② 価格

やりたいことが実現できるとしても初期費用や月額の費用が許容範囲外だと、

現実的に使っていくことができないケースもあります。

また、1つのツール内でいくつか料金プランがあったり、オプションメニューがあるケースも多いので、

自分が使いたい機能は、どのプラン・料金で使えるかも整理しておきましょう。

ポイント③ サポート

LINEの場合は多くが日本の会社が運営していることもあり、

基本的にはサポートは手厚く対応してくれるところが多い印象です。

何度も使っているツールであればいいですが、

  • 問い合わせの対応速度
  • 電話が可能かどうか
  • マニュアルの充実度
  • 個別相談や説明会があるか

こういったあたりは、何かあった時でも迅速に対応するために重要なポイントなので、

依頼者への提案のためというより、

自分がスムーズに仕事を進めていけるよう、把握しておくと安心です◎

なお
なお

ツールによっては対応にやや時間がかかることもありますが、基本的にはみなさん丁寧に対応してくださる印象です!

少し気になる方は検討の段階で、

サポートの方に問い合わせてやりたいことが実現できるか確認してみるなど、

少しコミュニケーションを取ってみる、というのも意外とおすすめです!

メインで提案するツール3選

いろんなバリエーションやざっくりの選び方はわかったけど、結局何がいいの?

という声が聞こえてきそうなので(笑)、

ここからは、私が実務で提案している、おすすめのツール3選をご紹介していきます。

なお
なお

ミニアプリもニーズによってはすごく便利ですが、今回は、汎用性のあるツールの特徴や違いを解説していきます!

連携ツールおすすめ3選

私が実務で提案しているツールは、主にこの3つ。

  • Lステップ
  • L Message(エルメ)
  • ECAI(イーシーアイ)

実際の商談の時は、まずは1番認知があるLステップベースで話を進めていって、

やりたいこと・費用の要望によっては他のツールを提案する時もあります。

なお
なお

まずはしっかり課題や現状をヒアリングし、状況に合わせて提案し分けています。

Lステップ・エルメは聞いたことがある方も多いと思いますが、

ECAIは、Shopifyなどのオンラインショップのカート情報と、LINEの友だちの情報を連携して管理・運用をしていけるツールです。

これは初めて知ったな〜!

プランによってできる・できないはありますが、ツールごとのできることはざっくりこんな感じ。

※ECAIのフォームはHTML・CSSで作成の仕様

そもそも、アフィリエイトや商品販売をしたければエルメになりますし、

LINE内に、デザインにこだわったLP風のページを作りたければLステップを選択する必要があります。

また、Shopifyなどのオンラインショップと連携したければECAIを選びます。

なお
なお

細かく見ていくといろいろありますが、まずはここから区別していくと良いかと。

この後、プラン別の比較もしていきますが、

そもそもできる・できないこともあるので、ここはまず把握しておきましょう!

どんなツールなの?

先ほどご紹介したおすすめツールの概要は、ざっとこんな感じ。

Lステップ

LステップとはLINE公式アカウントの機能を拡張したB2C向けMA(マーケティングオートメーション)ツールです。

株式会社Maneql社が提供する、LINE公式アカウントの拡張ツール。

会社自体は2016年に設立されており、Lステップ自体は約5年前から利用されています。

公式サイトはこちら

L Message(エルメ)

L Message(エルメ)とはLINEでビジネスの課題を解決するツールで、 LINE公式アカウントにかけている機能を補完し 最大限に活用するための拡張ツールです。

株式会社ミショナが運営しており、正式名称は『L Message(エルメッセージ)』。

サービス提供開始は2020年頃。

無料から利用できる点が特徴で、利用者数も伸びている印象です。

公式サイトはこちら

ECAI(イーシーアイ)

ECAI(イーシーアイ)とは、LINE公式アカウントの機能を拡張し、LINEで利益を高めるために必要な機能を全て備えた、LINE公式アカウント機能拡張サービスです。

先ほどもご紹介した通り、オンラインショップのカート情報と連携できるサービス。

📌 連携可能なカート(2023年5月現在)
  • shopify
  • ecforce
  • リピスト
  • サブスクストア
  • 楽楽リピート

また、タグ付けや属性によっての情報の届け分け、イベント予約のような機能もあり

こちらも無料で始められるので、オンラインショップの方はもちろん、

条件が合えば、オンラインショップ以外の方に提案することもあります。

公式サイトはこちら

なお
なお

いろんなツールを見てきましたが、基本的にはこの3つのどれかでいいかな、と思っています!
(個人の見解です。笑)

おすすめの学習の進め方

これからこういった連携ツールを学びたいという方であれば、

まずはLステップの学習から始めていくのがおすすめです。

📌 最初にLステップを学ぶべき理由
  • 最大手でクライアントさんからも認知がある
  • 学習教材が多い・情報を得やすい
  • 事例を探しやすい
  • 管理画面がわかりやすい

現状、LINE公式アカウントの連携ツールとして一番知られているツールなので、

提案をする時に相手にも伝わりやすいですし、

学習を進める上でも、教材や動画が多く情報を得やすいため、必要な情報をすぐに見つけることができます◎

なお
なお

教材が多い、というのは学習を進める上では重要なポイントです◎

また公式サイトでの事例もたくさん紹介をされているので、

まずできることを知りたい・使い方を学びたいという場合はLステップから学習をしていくのがおすすめです。

📌 おすすめの学習ステップ
  1. Lステップでできることを知る(機能・ベネフィット)
  2. それをエルメや他のツールに置き換えてどういう設定になるか確認する

どのツールも一気に学ぼうとすると浅いインプットになりがちなので、

まずはLステップの機能・活用をしっかり学んでから、他のツールに置き換えるのがスムーズです。

なお
なお

『ベネフィット』というのは、Lステップを活用することによって『どう良くなるのか』という嬉しさのような部分です。

駆け出しの時によくやりがちなのが、機能だけを相手に伝えてしまうことです。

ただ、相手が知りたいのは『機能』ではなく、

それを『どう使うか』や『使った結果どう良くなるのか』ということなので、

この『ベネフィット』までしっかり考え抜いて、伝えられるようにしていきましょう!

エルメとLステップの比較

さて、前置きがかなり長くなってしまいましたが、ここからが本題です。

ツールは3つに絞られたけど、プランもそれぞれいろいろあるよね??

そうなんです。

そこがみなさんがややこしく感じやすいポイントなんです。

ここからは、プラン選びの参考に、まずはLステップとエルメの比較から解説していきたいと思います。

違いとしてよく言われていたこと

私がLINEの学習をしていた2年前

その頃からエルメの名前は知っており、管理画面を触ったこともありましたが、

細かい仕様が少し物足りないな、と感じていたのが正直な印象でした。

なお
なお

Lステップに慣れていたのもあるとは思いますが、特に細かいタグ付けや友だち情報欄などの分析面で大きく差がありました。

なので基本的にはLステップを提案して、

どうしても費用的に懸念がある方や、ただ『フォームをひとつ使いたいだけ』という方には、

エルメを提案していましたが、正直、あまり積極的には提案していませんでした。

  • 費用を抑えたいならエルメ
  • 機能は少し劣るけど、安いからエルメ

こんな感じで、少し言葉が悪いですが、Lステップの廉価版という認識だったんです。

ただ、今回この記事を書くにあたって、改めてエルメできることを確認していたところ、

プランにもよりますが、機能差分はほとんどなくなった印象でした。

なお
なお

開発チームの方ががんばったんだな…と、変な母目線になりました(笑)

エルメのスタートプランは、無料なものの使える機能や数に、一部限りがありますが、

スタンダードプランになると、

Lステップのスタンダードプランやプロプランに比べると割安な印象を感じるくらい、

かなり機能が充実していました。

エルメのスタートプランの注意点

ただ、無料で始められるとはいえ、エルメのスタートプランには下記のような懸念点もあります。

📌 エルメのスタートプランの懸念点
  • リッチメニューのタップが通数カウントされてしまう
  • 2023年5月1日からはスタートプランのチャット履歴の閲覧が180日間に
  • フォームやカレンダー予約の作成可能数に制限がある

ケースのよっては運用上致命的になったり、

無料で使える期間がかなり短くなってしまうケースもあるので、それぞれ詳しく解説していきます!

リッチメニューのタップが通数カウントされてしまう

Lステップの場合はメニューをタップされた時や、その中のカルーセルをタップして、

テキストや画像が出てくるときなどの自動応答分に関しては通数カウントがされないのですが、

エルメの場合は、

  • リッチメニューをタップした時
  • 表示されたカードをタップした時(URLは除く)

などが通数カウントされてしまいます

えっ、それは知らなかった…

なので例えば、100人友だちがいたとして、

その人たちが10回ずつ、メニューやコンテンツをタップすると、

それだけで1,000通を超えて通数上限になってしまう、という仕様になっています。

なお
なお

1,000通使える感覚がLステップとは異なるので、ここは注意が必要です。

スタートプランのチャット履歴の閲覧が180日間に

2023年の5月1日からは、プロプランが登場したり、一部プランが改訂され、

スタートプランのチャットの履歴の閲覧が180日間に限られることになります。

そのため、ユーザーとのチャットの履歴を残しておきたい場合は、スタンダードプランでの導入が必要です。

一部機能の作成可能数に制限がある

ここは必要数に足りていればいいのですが、

フォームやカレンダー予約・イベント予約などの作成可能数に制限があります。

そのため、各機能がいくつ必要なのか、ある程度設計を考えた上で検討していくのがおすすめです!

エルメはスタンダードプラン前提で考える

これは私の主観ですが、エルメは基本的にはスタンダードプラン前提で提案するのが良さそうです。

スタンダードプランだとよりできることが多いし、1万円でもお得な感じがするね!

スタートプランでできる範囲で設計を考えていたとしても、

タップ数のカウントの影響で、一斉配信をしていたら1,000通を越えるのもわりとすぐです。

友だち数の増え方の見込みにもよりますが、

後からの修正を増やさなくて良いよう、スタンダードプラン前提で考えるのがおすすめです。

なお
なお

一旦は無料プランで始めてみる場合は、上記の懸念点をしっかり伝えた上で進めていきましょう!

スタート・スタンダードプランを比較してみた

ここからはLステップとエルメの比較をしていきたいと思います。

まずそれぞれで一番安い、スタートプランについて比較をしてみます!

スタートプラン同士の比較

なお
なお

できることの違いを、簡単にまとめてみました!

※回答フォームカスタムとは

正式名称がないため勝手に名付けましたが、
回答フォームに手を加えて、LP風のページを作ることができる機能を指しています。

▼LステップカスタムCSSの詳細はこちら
https://linestep.jp/2022/02/14/css/

2023年6月に、各ツールの料金改定があり、

特にLステップのスタートプランの送信可能通数が増えるなど様々な変化がありました。

いろいろな差がありますが、ざっくりまとめるとこんな感じ。

📌 スタートプランの比較ポイント
  1. 費用
  2. できること/できないこと
  3. できることの上限数
  4. 運用時の確認・管理

それぞれのポイントを解説していきます!

①費用

まずLステップのスタートプランは月額2,790円の費用がかかります。

一方エルメは0円で始めることができるので、

新しく事業を立ち上げる方や、なるべく費用を抑えたい方にも、すごく喜ばれる料金設定です。


2023年5月以前は、どちらも送信可能通数が1,000通でしたが、

6月1日以降、Lステップではスタートプランでも5,000通まで送信可能になりました。

なお
なお

これは喜んだLINE構築代行者が多かったのではないでしょうか!

すでに友だち数がある程度いるアカウントだと、1,000通はすぐに達してしまうのですが、

Lステップの場合、スタンダードプランは2万円を超える金額になるため、そこに懸念を感じる方が多かったんです。

それが、スタートプランの上限が5,000通になったことで、

LINE公式アカウントの費用と合わせても月額約8,000円で使うことができるので、

Lステップを選ぶ理由が、この料金改訂をきっかけに増えた印象です。


また、先ほどもご紹介した通り、エルメはメニューやカードのタップについても通数カウントされてしまうので、

基本的にはスタンダードプラン前提で考えていくのがおすすめです。

エルメのスタンダードプランは月額1万円前後なので、LINE公式アカウントの費用と合わせると、月額約15,000円。

つまり、すでに友だちがいる場合や、ある程度友だち数が増える見込みがある場合は、Lステップがお得です◎

余談ですが

Lステップは30日間無料で使えますが、その後3ヶ月は解約不可

また、一度プランを挙げるとダウングレードはできないので、注意が必要です。

②できること/できないこと

なお
なお

Lステップだとスタンダードプランやスタートプランではないと使えないような機能も、エルメなら無料で使える、というところもよく比較されます。

主には、流入経路の作成やクロス分析などがそれに該当します。

また、リッチメニューの作成も、

Lステップのスタートプランの場合は、LINE公式アカウントで設定を行う必要がありますが、

エルメの場合は2枚までと数が限られるものの、エルメ内でメニューの設定ができるので、

↓の画像のような自由な区分けのメニューやタブ分け・出し分けもすることができます

Lステップ公式サイトマニュアルより

無料でそこまでできるのは便利だね!

③できることの上限数

一方、Lステップでは数が無制限なものでも、

エルメのスタートプランでは作れる数が限られるものもあります。

  • カレンダー予約
  • 回答フォーム
  • イベント予約

これらは、それぞれ数に制限があるので、

ここを「たくさん作りたい!」という場合は、

Lステップまたはエルメのスタンダードプランを検討してみるのがおすすめです。

なお
なお

どんなコンテンツを設置したいかにもよりますが、回答フォーム3個がつらい時がたまにあります(笑)

④運用時の確認・管理

ここはスタートプランに限らず、Lステップ・エルメ全般に言えることですが、

実際に運用していく時を想定して、考えていくことも重要です。

ん?どゆこと??

例えば、メッセージが届いた時にどうやって通知を受け取ると便利でしょうか?

また、ユーザーからメッセージが届いた時に、何を使って返信をしたいですか?

あんまりパソコンやメールを開かないから、わかりやすいところに通知が届くといいな…。
返信をするのも、もしスマホでできたら嬉しいな…。

こういったように、普段操作するツールや通知方法も相手によって様々ですよね。

この通知や確認・返信についても、ツールごとに仕様が異なります。

📌 Lステップの場合

通知できるツール

  • 普段使っているLINE(グループ含む)
  • メール
    ※通知する対象の絞り込みができる

確認・返信について

  • ひとりまでは、スマホ仕様の画面で確認・返信ができる
  • 2人以上の場合は、ChromeやSafariで管理画面を開いて対応する

📌 エルメの場合


通知できるツール

  • 普段使っているLINE(グループ含む)
  • Chatwork
    ※通知する対象の絞り込みはできない

確認・返信について

  • 専用のアプリにて確認・返信が何人でも可能

つまり、複数人でスマホで管理をする場合はエルメの方が使い勝手が良く、

メールに通知を送りたい場合は、Lステップの方がスムーズに運用できます。

なお
なお

ただ、Chatworkからメールに通知をする方法もあるので、通知の詳細は必要な時に調べてみてください!

スタートプラン同士の比較のまとめ

いろんな項目があったので、

スタートプランで検討する時に選ぶポイントを改めて整理していきたいと思います。

📌 Lステップを選ぶ場合
  • すでに友だちがいる or 友だち数が増える見込みがある(5,000通未満で収まりそう)
  • カレンダー予約・イベント予約・フォームを自由に使いたい
  • メニューはLINE公式アカウントと同じ仕様で問題ない
  • 流入経路・クロス分析は不要
📌 エルメを選ぶ場合
  • カレンダー予約が2枠2コースでいい
  • イベント予約が2つでいい
  • 流入経路が3つでいい
  • リッチメニューが2つまででいい
  • クロス分析が2つまででいい
  • 友だちが増加数が多くない見込み
    (またはスタンダードプラン前提の提案にご了承いただけている)

実際はエルメのスタートプランではじめたとしても、

ある程度友だちの数が増えていく場合は、

タップ数のカウントによって、スタートプランで使い続けられる期間がかなり短くなるので、

そもそもエルメはスタンダードプランから考えていくのがよさそうです。

確かに、実店舗で友だちがすぐに増やせそうなケースは、スタンダードプラン前提が良さそうだね!

スタートプラン/スタンダードプランの比較

次に、Lステップのスタートプランとエルメのスタンダードプランを比較してみます。

月額費用は約3,000円と約10,000円と差はありますが、

先ほどエルメで懸念点になっていた

カレンダー予約や回答フォームやイベント予約の数も、ある程度自由に作れるようになります。

また、エルメのスタンダードプランとLステップのスタンダードプランを比較すると、

費用に関しては、エルメが10,000円前後、Lステップは21,780円と倍近く差があります

確かに、毎月の金額と思うと、機能が使えるなら安いに越したことはないね!

またLステップの場合は、

スタンダードプランでも流入経路やクロス分析などは使えないので、

こういった機能が使えるというのもエルメのスタンダードプランのメリットです。

なお
なお

以前は使える機能に差があっても、細かい仕様が正直物足りない…という印象でしたが、

そこが大幅に改善されているため、エルメもかなり実用的になっています

実際には、どういうコンテンツをLINEの中に設定したいかというのにもよりますが、

  • 当分は5,000通以下で運用できそう(流入経路不要)
     →Lステップスタートプラン
  • 5,001通以上になる見込みがある
     →エルメスタンダードプラン

という選択が良さそうかな、と個人的には思っています!

プロプランの比較

プロプラン同士の違いで言うと、そもそもの機能差分が大部分です。

  • 商品販売やアフィリエイトはエルメでしかできない

つまり、基本の機能には大差がないため、どんなコンテンツを設けたいか次第で選ぶ必要があります。

また、2023年5月1日からエルメのプロプランが開始しましたが、

スタンダードプランに比べて、大きくは変わらない印象です。

上記の項目がスタンダードプランの数でよければ、月額10,000円前後で利用することができるので、

エルメのスタンダードプランはLステップのプロプランと比べると割安感があります。

どんなツールを使うのか、というのは

  • どんな課題を解決するために
  • どんなコンテンツをおく必要があるのか
  • そのために何の機能が必要なのか

ここを考えていくことから始まります。

まずは『できること』を把握した上で、課題ベースで考えていくようにしましょう!

ECAIとは?

ここまで、Lステップとエルメを中心に比較してきましたが、

ケースによってはすごく使えるな、と気づき、最近はECAIを提案することも増えました。

📌 Lステップ・エルメ・ECAIでできること
  • タグ・友だち情報欄
  • セグメント・シナリオ配信
  • イベント予約
  • 流入経路の機能も使える
  • リッチメニューを自由に設定

このように、基本的な機能はもちろん使えますし、

メニューのタップも通数にカウントされず、1,000通までは無料で利用できます。

なお
なお

ある程度友だちが増えると、エルメの無料はあまり長くは使えないので、
使いたい他の機能にもよりますが、無料で始めたい方には有力な候補になります。

ただ、Lステップやエルメではできるけど、ECAIではできないこともあります。

📌 ECAIではできないこと
  • カレンダー予約
  • フォームの作成にHTML・CSSの編集が必要

まずカレンダー予約は機能として全くないのと、

フォームの作成自体はできますが、HTMLやCSSなどを使って作成する形になるので、

作成・修正の難易度はかなり上がります。

なお
なお

テンプレートがあったり、サポート・有料の代行などもありますが、知識ゼロだとややしんどい印象です。

作ってからほぼ修正なしであればいいですが、

依頼者がご自身でもフォームの内容を変更していく要望があれば、Lステップやエルメがおすすめです。

📌 ECAIしかできないこと
  • 有料プランの場合は複数のLINE公式アカウントと連携可能
  • カートとの顧客情報の連携
    • 商品名
    • 購入日時
    • 購入金額
    • カート側顧客番号
  • 購入履歴・配送状況をLINEで確認できる(連携後)
  • 購入した商品に合わせたステップ配信
  • ワンタップでのアップセル訴求

ここも細かく書いていくと終わらなくなってしまうのですが(笑)、

ベースはオンラインショップとの連携をメインにしているので、情報連携の強みがあります。

なお
なお

物販のオンラインショップはもちろんですが、コンテンツ販売をする人でもECAIを利用している人がやや増えている印象です!

ここは私もまだまだ研究中なので、実践しての気づきは改めてまとめていきたいと思います!

複数のLINE公式アカウントと連携可能

ECAIの料金は、無料プランは通数上限が1,000通というのは他のツールと変わりませんが、

それ以降は、友だち数の上限で月額の利用費が変わってきます

なお
なお

Lステップやエルメは基本的には通数でプランが変わってくるので、ここは異なる部分です。

先ほど「有料プランの場合は複数のLINE公式アカウントと連携可能」と書きましたが、

この機能拡張プランの場合は、複数のLINE公式アカウントと連携ができるので、

連携しているLINE公式アカウントの数が2つであったとしても、

その友だちの合計が9,800人を超えなければ、9,800円で利用することができます。

なお
なお

最近は、コンテンツ販売系では、垢バン対策で複数のアカウントに分けて管理することもありますが、そういうケースでもお得に利用できます。

例えばこんなケース。

  • アカウントが3つ
  • 各友だち数は2,000人ずつ
  • 各アカウントで週に1回配信をしたい(1アカウントの月の配信は8,000通想定)

この場合、各ツールでの月額利用費はこんな感じになります。

  • Lステップの場合:81,840円
    ∟65,340円(スタンダード×3)+16,500円(LINE公式アカウント×3)
  • エルメの場合:48,840円
    ∟32,340円(スタンダード×3)+16,500円(LINE公式アカウント×3)
  • ECAIの場合:26,300円
    ∟9,800円(ECAI機能拡張プラン)+16,500円(LINE公式アカウント×3)

こういったケースの場合は、かなり月額費用を抑えることができるので、

複数のアカウントを使い分けて運用したいケースでは、かなり重宝します◎

結局何を使ったらいいの?

いろいろご紹介してきましたが、

どのツールのどのプランを選べば良いかは、結局はやりたいことによります

なお
なお

私は基本はLステップで考えつつ、相手に必要なコンテンツや状況を加味して提案し分けています!

例えば、

ホームページを作ったり更新する手間や費用を省いて

LINE上のコンテンツでまかないたい場合は、LステップでLP風のページを作る必要があるし、

オンラインショップを作る費用を削減したい場合は、エルメの商品販売機能を提案する形になります。

ふむふむ…

また、既存の友だち数や、友だちがどのぐらい増えるかの見込み

一斉配信をどのぐらいするのかや、シナリオ配信中心なのかによって必要な配信数も変わってきたりするので、

その辺りを加味して選択していく必要があります。

なお
なお

結局は相手の課題を解決するのに必要なコンテンツを考えて、実現できるツールを選ぶ形になります

「こういう時はこれ」という正解が知りたかった方には申し訳ないですが、

相手に徹底的に向き合って、その都度考えていくことが大事ですよ!

ツールを選ぶときの考え方

いろんなケースがあるので一概には言いづらいですが、選ぶ流れはこんなイメージ。

  1. まず各ツールでどんなことができるかを知る(ツール別/プラン別)
  2. ヒアリングを行い相手の課題を把握する
  3. 課題を解決するためにはどんなコンテンツを置けばいいか考える
  4. そのコンテンツを表現・実現するためにどんな機能があればいいか考える
  5. ツール別/プラン別で提案をまとめる

いきなりツールを考えるのではなく、

まずは『課題』や『必要なコンテンツ』を考えていくのがおすすめ。

なお
なお

改めて、3つのツールをできることをプラン別でまとめてみました!

改めて、チェックするポイントをまとめてみるとこんな感じ。

  • 使いたい機能があるのはどれか
  • 運用時の確認・管理はどう行うか
  • 友だちはどのぐらい増えていきそうか(プラン変更の見込み)
  • 費用が安いのはどれか

どのツールがいいかは、上記をふまえて検討していく必要があるので、

考え方の参考にしていただければ嬉しいです!

独断と偏見です

今回改めてLステップとエルメの比較をしてみましたが、

エルメのスタンダードプランは、Lステップと比べてもほぼ遜色ないくらい、機能は充実していました。

なお
なお

ネックになっていたデータ移行やタグ・友だち情報欄の仕様、絞り込みなども利用できるようになっていたので、大体のことはできる印象でした

ただ、Lステップの料金改定(実質値下げ)とエルメの料金改定(スタートプランの機能制限)により、

配信数の見込みが5,000通以下の場合は、

一部機能の制限があるものの、Lステップの方が費用が安くなるケースも生じることになりました。

安い=エルメじゃなくなったんだね!

結局大事なのは『相手に適切なツールは何か』というところなので、

ここは客観的に見極めて、提案していきたいなと思っています!

なお
なお

ECAIについても、特にオンラインショップを運営している方には非常に便利なツールなので、引き続き研究していきたいと思います!

知りたいことがあれば

今回基本の情報として、ツールやプランごとの情報を整理してみましたが、

  • こんなことが知りたい
  • こんなケースはどうする?

などあれば、ぜひコメントにてご質問ください!

なお
なお

新たな学びがあれば、情報も随時更新していきたいな、と思っているので、何かあればお気軽にご質問くださいね!

公式LINE作りました

LINE限定の配信もしていく予定ですし、何かご相談があればメッセージを送っていただいてもいいので、よければこちらも登録してみてくださいね◎

コンサルの募集もこのアカウント内で行う予定なので、気になる人は登録しておいてください〜!

なおの公式LINEの登録はこちら

ではまた次回の記事で!

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